DF125Eで古道めぐり [廃墟・廃校・古道・隧道]

 DFで走るのは楽しい!急き立てられる加速や、それに伴う乗車姿勢の変動がほとんど無い。何となく、常に、副交感神経優位な感じで景色が流れていく。今日も千葉県巡りに出発だ。
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千葉県に長柄横穴群という、古墳時代の横穴式墓が沢山ある場所がある。今日、観光客は、一人もいない。そこでぐるりと一回り歩く。鶯の声にうっとりしながら、山道を数分歩いた。
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ツーリングでは、なるべく歩くようにしている。家でゴロゴロするよりはいいが、ツーリングなんて、全然ダイエットにならないからだ。むしろ、うまい物食べて太る。となると、歩くか、食べないかの、どちらか選択を迫られる。私は前者を選ぶ。※自転車の人・エライっ!

その後128号線を14号目指して走る。山間の集落が美しい。
ふと、集落に向け入らせて頂いた。運よく向こうの山を抜けられれば、それはそれで、嬉しい。

林道に突入!振り返るとこんな道↓  ※ここから、この後、帰りに地元の方に取材した談話を入れていきます。
「昔は耕運機でも上がれた」・地元の方・談)

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この先も行けるようなので、無謀にも前進!

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しかし・倒木で引き返す。横は崖!!道幅1.8m位しかないので必死でUターン。足を取られ、ふかふかの落ち葉にDFを倒す!!損傷なし(良かった~)。




ふと見ると、千葉名物・手掘り隧道が・・・
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入り口の石碑に、「稲荷参道開通記念」と書いてある。しかも昭和7年と彫られている!ふ、古いなー昔だなー、戦前やん。

こんなに立派な隧道を掘ってまで、行きたかったお稲荷様とはどんなとこだろう?行きたい!調べたい!

「オフ車の轍もあるし、くぐっておりたろ!」しかしこれが悲劇の始まりだった!


急な、泥&枯れ葉道を30メートルくらい降りる。
下は田んぼだったが、向こうの道には出られない。害獣除けの電線が張り巡らされている。

「アカン、もどろう」・しかし・・・・


泥と枯れ葉で途中でスリップ、しかも急坂なので、ずるずる滑り落ちて行く。

「ヤバい!」足を付けて半クラを当てるが轍を掘るだけ・「上から見えた轍はこれだったのか!」

しばらく悪戦苦闘で汗だく!「待てよ、先客のオフ車だって上がれたんだ。何か方法があるはず!・・・」

「そうだ!乗らずに押して、半クラを当てながら、同じ速度で自分もダッシュすればいい!!」

結果・何回かに分け、無事に登れた…「つ・疲れた…」

ホッとして向こう側にバイクを置き一枚パチリ・
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ここまでしていきたい稲荷様とは、何処なのだ。
来た道を戻り、向こう側に出る道を探して隣の集落へ・。

すると・・
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お稲荷様は荒れ果てたご様子。がけ崩れもひどかったらしく、地面も重機でならされている。
※お稲荷様の写真はこれだけです。
詳細は口コミ写真をご覧ください↓・地元民以外でここを探し当てたのは、自分だけかと思いましたが、すでに到達したツーリストさんがいらっしゃいました。写真もお上手です。何と出店の様子も!?



地元の方によると・。※( )内は私。・の後は心の声です。
「2年くらい前の台風あったろ・あれでやられたんだよ。」(・でももっと前から荒れてる雰囲気だが・・)
「それまでは、何とか参り(・子供の七五三的な?)も毎年やってたしお店も出てたよ。これから建て直すんだよ。基礎ができてたろ?」(・気づかんかった・土地は整地されていたが)。
「兄ちゃんも良かったら寄付してきなよ」
(え、ええ・ハハハ・愛想笑い)
(隣の神主さんの住居は廃屋になっていますが・・)
「あれは神主さんの家じゃねえんだよ、普通の家」(・普通の家!?)
「お稲荷さんは、個人のモノなんだよ」(・そんなことあるの?)
と、こんな感じで初老の男性2人に聞いた。地元の方への取材はとても楽しい。昔の人が、あそこまでして隧道を掘り、参拝したかったお稲荷様。たどり着けた・。
参拝に際して、数々のドラマがあったことだろう。夫婦の縁を取り持つこともあっただろう。
自分は、有名すぎる観光地より、こういう所が好きなのだ。普通の人たちが、代々暮らしてきた土地を結ぶ道。今回のようなところは古道とでも言おうか。結構探せばあるもので、大多喜などは見事な古道が維持されている。村から街へ出るため、山を切り開き隧道を掘り、完成した夢の道。そんな道に入ると「ああ、何十年あるいは100年近く前に、この道に希望を見出した、村の方達がいたのだな」と胸が熱くなる。

それが近代化の波にさらされ、廃道化している。車社会になったので、大通りを走れば事足りるからだ。わざわざ草刈りや倒木の除去をして山道を歩く必要もない。高齢化の村には、維持は難しい。

茂原には、数十年前(戦後)、子供たちが小学校に通いやすくするために掘られた、「愛の隧道」とも呼ぶべき道もある。竹に埋もれ、今は通る人はいない。私は藪漕ぎして無理やり通った。なんだか嬉しかった。近日公開予定!

※これは私からのお願いです。もしバイクで、農村集落の散策にいかれる場合は、歩きか自転車か、原2等が良いです。爆音マフラーやめましょう。道は狭く、車一台がギリ通れる道が多い上、農作業車が、路駐しています。自動車はやめましょう。農作業の邪魔にならない様、静かにゆっくりと走行してください。通報の可能性あります。あくまで地元の方の生活圏です。観光地ではないので、警戒する方もいます。農家の方とすれ違う際は、軽く会釈等をして、ゆっくり走ると相手の警戒心も薄れると思います。注意されたり、雰囲気が怪しい場合は撤退してください。一番向いてるバイクは、フルノーマルのスーパーカブです。静かで小さくて、Uターンもしやすくて、田舎に溶け込んでしまうから。ともあれ、楽しく冒険しましょう。


追伸・今日も痩せましたwww。
ではまた。




旧車にはこれ!


ちょっと高いけどスーパーカブにはコレ! タイHONDA純正。リアにはHONDAの文字入りだそうです。C50 C100 C65 C70 C90 等 ほぼ全てのクラシックスーパーカブにボルトオン可能!



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tomi_tomi

古道ツーリングお疲れ様です。おっしゃる通りですね!バイクにとってはスリリングな道でも地元の方々にすれば生活道路かもしれないので通らせていただいてる気持ちが必要ですね^^
by tomi_tomi (2022-04-24 03:13) 

のんびりヒーロー

tomi_tomiさん、コメントありがとうございます。
共感頂けて、とても嬉しいです。
by のんびりヒーロー (2022-04-25 20:36) 

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