手掘り隧道ラスボスに挑む 武陵洞その3 完結編 [廃墟・廃校・古道・隧道]

日を改め・武陵洞へ向かった。80代の男性の地図はシンプルながら解り易かった。
それらしきところへ到着した。

この広場が大地主の土地らしい。なぜ家はないのか。大金持ちなら子孫が余裕で暮らしているのでは?
なぜ空き地になっているのか・・
武陵洞 (15).jpg

手前の家にいた方に聞いてみる。親戚の方らしい。親切な方だった。
以下説明を箇条書きに記す。
1・私は親戚なので墓守をしている。
2・古い巻物もある。
3.その広い土地に屋敷があったがもう主はいない。〇〇県に引っ越している(伏せます)。
4.昭和の時代には、望遠鏡のレンズ工場だった。(こんな山の中で?)
5・この山の上には道があって向こうへ抜けられた。今は通れるかわからない(い、行きたい・・・)。
6・トンネルの手前は陥没していて入れないかもしれない。私は子供のころから、気味が悪いトンネルで、何かの気配を感じ(霊?)入りたくないと思っていた。

霊はヤバい・・でも私はやる。ここまで来てビビって引き返すわけにはいかない。
お礼を言って許可を取り、入り口へ向かった。

おそらく大地主は、農地解放で農地はほぼ無くなったので、工場を経営してみたりしたが、
子孫の代になり、千葉に見切りをつけ、引っ越したのではないだろうか・・。

DFが入れるのはここまでだ。歩こう。
武陵洞 (2).JPG

しばらく歩くが、陥没はしていないようだ・・。
すると「ん?」


これは・




武陵洞 (5).JPG
小さな穴発見!
武陵洞 (4).JPG
その右横には・・












[ぴかぴか(新しい)]あったぞ!!!!![ぴかぴか(新しい)]

武陵洞a.jpg





ついに発見したのだ!
武陵洞 (6).jpg
これだ!明治の方々の立っていた場所!!ついにたどり着いた。
本にさえ載っていなかった現在の入り口。
比べても間違いない!
武陵洞 (5).jpg
やっとラスボスを攻略した!時空を超えて、また明治の方々とつながれた!!
前回入った三ヶ谷入り口が見える。掘るのは、さぞ危険且つ大変だったことだろう。
武陵洞 (7).jpg

武陵洞 (8).jpg

武陵洞 (10).jpg

この隧道はかなり長い。50メートルくらいあるのではないだろうか。今まで見てきた隧道には、地盤が固くて掘りにくい時、コストを下げたい時、湾曲させたりする隧道もあったが、ここは一直線に山をくりぬいている。
予想だが、T家の財力のなせる業だったのだと思う。
中に入り振り返ってみる。
武陵洞 (9).jpg

ああ・ついに来た。忘れ去られた隧道に・今は誰も通らない。地元の方も忘れ去ろうとしている・・。
その昔・小学生の通学路だったとは思えない。
隧道とは、なんとロマンのある所だろうか・・。頬をかすめて明治の風が吹き抜ける。掘り進むのに悪戦苦闘した、ノミや鶴嘴の後が刻まれたままだ。
ありがとう、皆さん。明治~現代の方々のお陰で、こうしてここに立つことが出来た。
命は確かにつながっている。輪廻転生を実感する。日本に生まれて良かった。
本当に幸せ感があふれて止まらないのだ。
一ミリでもいいから人の役に立つ生き方を続けて行こう。心から感じた冒険だった。

茂原の隧道巡りもこれで終わりだ。大変なこともあったが楽しかった。
出会ったすべての方々に感謝を捧げたい。「ありがとうございました。」
終わってしまうのが本当に寂しい。
これからも無理のない冒険をしたい。時空を超えた旅をしたい。

お爺ちゃんありがとう。震える手で一生懸命描いてくれたこの地図が無かったら、たどりつけなかったよ・。
武陵洞a.JPG


おわり
※後日お団子をもってお礼に行きました。喜んでました。




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