手掘り隧道ラスボスに挑む 武陵洞その1 [廃墟・廃校・古道・隧道]

本に掲載された茂原の手掘り隧道も、ほぼクリアしてきた。
武陵洞 (1).jpg

しかしラスボスが残っていた。
これだ!「武陵洞」だ!!この凄みのある写真!!!!ここに行かずして何の隧道巡りか!!!!!
武陵洞 (5).jpg
なぜ現在の写真がないのか?!!!

 
そして、なぜこの隧道だけ現地の地名ではない名前がついているのか?

広辞苑の武陵桃源の項に、昔の中国 晋の太元年に、湖南武陵の人が桃林の奥に入ると、洞穴の中に秦の乱を避けた人が住んでいて、少しも世の変遷を知らなかったという楽天地、転じて世間とかけ離れた別天地・理想郷・桃源・仙郷・とある。おそらく隧道の施工主がつけた名前であろう。何とロマンのある名前か・・

明治43年に開通した隧道。大地主が山のこちらがわ(立木側)に住んでいる為、三ヶ谷の小作人たちが年貢を納めるために通るのだ。山を迂回せず、大地主の家に直通で抜ける。写真に写るこの方たちが中心となって開通させたのだろう。刀を持たせたら、侍だ。
現在は危険な為、片側は塞いであると記してある。だからこの本にも明治の写真しかない・・・しかし・・何故か行ける気がしてならない・・。

まずは三ヶ谷方面からアタック。たのむぜDF!

地図とスマホを駆使し、入り口付近に到着。そこの農家の方がまあ親切!!
優しく丁寧に教えてくれた。

この先にあるそうだ。昔は行ったことがあるが、今はどうなっているかわからないという・・・。
燃えたね! やる気出た!!
武陵洞.jpg
写真にはないが、『茂原市』と小さな標識が建っており、一応市道らしい。

しばらく行くと全く道は無くなった。
武陵洞 (3).jpg
しかもここ、右側が1.5メートルくらい崖になっている。ええ、落ちましたとも(笑)。草や木の枝があったから何ともなかったが・・。

武陵洞 (2).jpg

とにかく9月の暑い日だったので、ヘビが心配だったが、いないと仮定して進んだ。
隧道がないので一旦引き返した。

ご迷惑とは知りながら、再度農家の方に本当にこちらでよいのか尋ねる。
農家の方は「ありますよ。行けないかもしれないけど・・・」・との事で再突入!

夕方になってしまい、薄暗くなり心細さMAX!。今までで一番怖かった。行けども行けども入り口は見当たらず・・・「真っすぐと言ったが微妙にどちらかに曲がっていくのでは…。」などと考える。
隧道はスムーズに見つからないことが多いのだ。大体廃道だから、新しめのルートや獣道からちょっとずれたところにありがち。

体当たりの藪漕ぎで暫く行くと・・・・・・・・・・・・・・・・・・あっ! あれは!!!!






hg45zkfi - コピー.png






























発見したぞ!!
こ、怖っ!!!
hg45zkfi.png

写真だと明るいが、薄暗い山の中に「ポチャン・ポチャン」とホラー映画のように大きく響く水滴の音。
染み出てくる水が、トンネルをぬかるみに変える。舞うコウモリ。3分の1くらい歩いて引き返した。

「向こう側から攻めよう」と思った。怖かったから(笑)。
滴る湧水のせいで、中央部は水たまりでドロドロ・長靴必須。

あと、明治写真の入り口はこちらではない。写真の入り口が見たい!と思ったから。そうなのだ。写真を見てお気づきの通り、入り口は塞がれていない。向こうに入り口が見える。明治の方達と同じ所に立てそうだ。

もう日が暮れる。DFを飛ばせば間に合うはずだ!行こう!
この時の高揚感はいまだ胸にある。普通に暮らしていたら、絶対に味わえない感覚なのだ。自分はこういう冒険がすきなのだ。
ぐるっと山を回れば楽勝だ!‥と思ったのだが・・・・思わぬ苦難が待ち構えていた・・・

つづく






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