彼岸花が大好きなので、一昨年、楽天で球根を20球購入、家の横の山に植えた。1年目は3本くらい咲き、2年目の今年、10本くらい咲いた。
 
一週間で一気に伸びて、開花後一週間で枯れる。名前の通り、お彼岸中に、ひときわ綺麗に咲く。

まだ少ないが、一度植えれば、毎年分球し、増えていくので楽しみにしている。
綺麗に観賞するためには、8月末には雑草を刈り取らなければならない。これが面倒。これでも草刈り機をかけたのだが、竹の根が邪魔で深く刈れないので、良しとする(自分に甘い)。

今年の様子がコレ。右下の密集個所は、もともと自生していたもの。

ポツンと一輪だけ咲いても、鮮やかな赤で存在感がある。




もっと大群を見るためには、名所に行かねばならない。さあ行こう!
 

以前車で迷い込んで発見した、熊野神社に行ってみた。彼岸花で有名らしい。この季節を待っていた。



人の多い観光地が苦手な方にお勧めしたい。
車も通れるが、道が大変狭いので、走行注意。人通りはほとんどないが、地元農家の方が歩いていたら、特に静かに通り過ぎて欲しい。
 
ここから参道だ。このまま直進で集落を抜けられる。



母娘連れが1組だけ、鑑賞に来ていた・・




停めて、振り返る。秋はDFのオレンジが映える。


アスファルトも砂色で、江戸時代の道を感じられる。

さらに進むと彼岸花は無くなり、右側の林の中に、熊野神社がある。お参りをしよう。




巨大な杉の横を通ると、荘厳な神社が現れる。駐車場は10台くらい停められると思う。




参拝客もいない。薄暗い林に、ヒグラシが静かに鳴いている。神社の周りは、江戸時代の雰囲気だ。現実に引き戻されることはない。最高の贅沢。

右手に手水舎がある。



何か文字が掘ってある・・




享保16年(1731年)。300年近く前の、吉宗の時代だ。
ここに彫られている・成嶋宇兵衛さんの母君は、おそらく大地主。息子はもちろん、村の為を思い奉納したのであろう。はっきりと「母」と彫られているのを見ると、胸が熱くなる。

翌年に西日本で、享保の大飢饉。12000人もの犠牲者が出る。関東のこの村は、影響を受けつつも、おそらくは大丈夫だったのではないか。それはこの奉納のお陰もあろう・・・

こんな人気のないところに立派な神社。すぐそばに城跡(今はお寺)もあるので、昔から大切にされていたのだ。当時は、さぞにぎわっていたのだろう。

苔むした階段を下りて帰る。ヒグラシが静かに別れを告げる。



 ではまた。